2015年7月22日 星期三

将棋指導の感想 その一

今年2月24日台北市の小学校で将棋教室を始めて以来、
高校の棋道部での指導やボードゲームの展覧会への出展も含めて、
多くの人に将棋を教えることが出来ました。
数えてみますと、
台北市立国語実験小学校将棋教室(22人、小1から小6まで)
台北市立和平高校棋道部(36人、高校生)
新北市仁愛小学校夏休みの棋道サークル(14人、小1から小5まで)
ボードゲームフェスティバル in台北(10数人、子供・大人)と、
100人までは達しませんが、半年間もかからずに80人に
将棋のルールなどを教えることが出来ました。
まだ今年は長いですし、更に伸びる可能性も残っていますが、
さすがに教室など始めてやる自分にとっては、
紛れも無く年間記録を更新しました。
数字だけ見ればすでに嬉しい結果を挙げていますが、
執筆活動に費やす時間もそれなりに少なくなったため、
これから暫くの間は著作に専念しようと思います。

さて、これからは本題に入ります。
この間の指導で様々な人と触れ合いましたが、
将棋指導の方法も現場での経験や試行錯誤を通して
悟った ことが多々あります。
今回は駒落ちについて自分の感想を共有しますので、
ご意見やご感想があればお聞かせください。

将棋教室でも場合によっては一対一の指導をすることが可能です。
というか、相手がいない子を教えなければなりません。
その時、駒落ちはいい方法だと思いますが、
まず把握したいのは言うまでもなく学ぶ側の棋力です。
棋力を計らって相応しい手合を付けてあげなければ、
互いにとって時間の無駄になるからです。
精密に測れるかどうかはともかくとして、
まず勘違いしたくないのは学ぶ側は
「初心者」か「覚えたて」かということです。

ここで言う初心者や覚えたてに対する概念は、
日本国内の方に対する概念とは違うかもしれません。
例えば、台湾の子は勿論将棋を指すどころか、
見たこともないのは普通です。
ただし、シャンチーやチェスができる人は少なくないから、
将棋のルール自体覚えたばかりですが、
チェスなども全く出来ない人よりよほどできている可能性があるから、
こういう人を初心者と見なします。
逆に、将棋類は全く出来ず、将棋を覚えたばかりの人を
「覚えたて」と見なします。
何故そこまで気にするかといいますと、
駒落ちの手合は「覚えたて」か「初心者」によって
だいぶ違ってくるのです。

突然ですが、ここで質問を一つ。
覚えたてに将棋を一対一で教える時、
以下のどの手合から始めればいいと思いますか。


あくまでも私見ですが、昔の自分ならCを選んでいたと思います。
が、今はCだけじゃ物足りなさを感じますので、Dにしたいです。


上の図は仮想局面ですが、覚えたてに対する実際の指導では
似たような局面がよく出ます。学び側の指し方にどこが良くないか
と言いますと、
1. 大駒を成らせない
2. 歩を支えない(そのため歩を取られた)

と、この二つが目立ちます。そして恐らく学び側は
玉を詰ますことに対する認識ができていないと思います。
単純な駒落ち戦だと覚えたてにとってどこが難しいかと言いますと、
やはり駒が多すぎて使いづらいということでしょう。
そして上手は下手の不自然な指し方で繰り出された駒を次々取っていきます。
最初は歩1枚に過ぎませんが、次は2枚に増えて、
更に取った歩がと金に出世します。
やがてと金が大駒を取ったり、
下手玉を詰ましたりする結末になります。
これは駒損が更に駒損を呼んでくることの典型的なパターンになります。
単純な駒落ちでは下手が使える駒はたくさんあるが、
実はそのほとんどが覚えたてにとって負担なのです。
平手の将棋で例えますと、覚えたての玉、飛以外の駒は
全部捌けない棒銀のようで、働かない上、いずれ取られる運命になります。

これまでの説明で単純な駒落ちは覚えたてにとって難しい
ということが分かりました。では、単純でない駒落ちという言うのは
ありえますか。そして、どういう設定で指せばいいでしょうか。
やり方はたくさんありますが、簡単順から説明します。
ポイントは勝つための技術を分けて教えることです。

勝つための技術その一
大駒を成らせる・玉を包むように攻める・敵玉を下段や隅に行かせる

覚えたてに教えるときは教え側だけでなく、学び側にも駒を
落としてもらいます。これを「相駒落ち」とします。
そう、下手にとって無用な駒を落としてもらうのです。
図の落とし方だと、下手は駒を取られないでしょう。

しかし、覚えたてにとってやはり詰みまでの流れが難しいかもしれないから、
丁寧に教えることを心がけましょう。

上手はまず△5二玉と指します。下手は飛車と玉を効率よく使えば
簡単に上手玉を詰ますことができますが、覚え立ては大体飛車しか
動かしません。そのため、 △5二玉以下▲2二飛成△5三玉▲2三竜
△5二玉▲2二竜……のように、追いかけっこになる可能性があります。
これだとなかなか決着がつかないから、タイミングよく
玉を包むように攻めること・敵玉を下段や隅に行かせることを教えてあげます。
また、局後は △5二玉以下▲2三飛成(2二ではなく)と教えて、
ちゃんと理解できたかどうかもう一度対局してみます。

単純な駒落ち戦で上手が玉しかない場合は勢力こそ大差ですが、
唯一下手より強い条件を持っています。それは玉の広さです。
玉の広さは下手にとってとても厄介なことですが、
相駒落ちなら玉の広さは同等です。ましてや飛車も歩に邪魔
されないので、これこそ指しやすい条件だと思います。
図から△5二玉▲2三飛成だけで、元々ほぼ盤面全体を行き来することが
可能な玉は可動域が一気に12マスに減ります。
これも大切なピントとして教えてあげましょう。
下記棋譜のような展開になれれば、もう下手完璧です。
次の教え方に移しても大丈夫でしょう。

△5二玉    ▲2三飛成  △4二玉    ▲6八玉    △5二玉    ▲6七玉
△4二玉    ▲6六玉    △5二玉    ▲6五玉    △6二玉    ▲6四玉
△7二玉    ▲7三龍    △8一玉    ▲6三玉    △9二玉    ▲7二玉
△9一玉    ▲8二龍 まで20手目をもって下手の勝ち



勝つための技術その二
駒を打って詰ます


将棋を指す時、持駒を打つことが出来ないと勝てないと言っても
過言ではありません。しかし、覚え立ては往々にして持駒を使う
発想が出ないのです。そのため、相駒落ちだけでは練習できない
持駒投入を別の方法で教えます。

図のような初期配置を「駒渡し」とします。
一例として飛一枚に香四枚を渡す局面を示しますが、
渡し方は金銀八枚でも玉以外全てでも構いません。
ただし、あまりに渡しすぎると前述のような
「駒が多すぎて困る」という問題が生じますから、
自分の工夫で最善の渡し方を決めておいた方がいいでしょう。

図から上手はまず△4二玉とします。仮に下手が玉だけ動かすと、
決着がつかないから、自然に駒を打つことに誘導できるでしょう。
下記棋譜のような展開になったら、もう下手完璧です。
これは玉を包むように攻めることが分かる証拠です。
次の教え方に移しても大丈夫でしょう。

△4二玉    ▲4八飛    △5二玉    ▲6八香    △5三玉    ▲5七香
まで6手目をもって下手の勝ち

今回はこのくらいにしておくこととして、
次回は勝つための他の技術を検討します。
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※関連文章
将棋指導の感想 その二
 








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